194 打算

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(第二日目 PM0:10)

早急に考えなければならないこと。
たった今起こった現象について。
まずは、回りの確認、私以外の二人もこの声(?)を受信している。
よって、これは、私だけに届いた物ではなく
複数の参加者、ないし、全員に届いたものであるのでしょう。
次に、問題なのは、この声が何であるかと言う事。
可能性としては、二通り考えられる。

1:言葉の通り。
2:参加者による策略。

現実的に、考えれば、後者ですわね。
今、私の目の前にいる知佳という少女は、超能力者……
現にその力は、私の前でも証明されている。
そして、この魔窟堂さんとまひるさんともまた同じく人知を超えた参加者。
ですれば、先ほどのような行為が可能な能力を持った
参加者がいてもおかしくはないと思える。
この場合、この参加者に起こり得るメリットは何でしょうか?
理由は、到って明解。
参加者と運営者をぶつける事により、あわよくば、運営者全滅。
少なくとも、参加者の数が極端に減り、上手くいけば、自分以外が葬られてくれる。
こんな所でしょうか……


ですが、これは、私にとっても非常に都合のいい物ですわ。
そう、私もこれを利用させて貰えばいいだけ。
しばらく狩るのを様子を見て、仲間を増やせるようなら増やし
気を見計らって、運営者へとぶつける。
狩る側へ回ったものについては、彼らの実力と私の知恵があれば
まず、負ける事はないでしょう。
そうして、私達以外の参加者を駆逐し、最終的には、運営者達と対決……
その結果、彼らが全滅して私が生き残るっても、運営者が倒されても
私にとって、いい結果でしかない。
問題は、これを考えた方との対決……
少なくとも魔窟堂さん達、もしくは、同じ考えを持った抵抗者達を知っていると見た方がいいですわね。
おそらく、為りを潜めて、仲間に加わってくる、もしくは、体のいい言葉で拒否するでしょう。


………あら、まひるさんの様子がおかしいみたいですわ。
身体をブルブルと振るわせて……… 何か言ってるみたいですわね。
神? あの声が神と?
まさか……… 間違いない? 私達とは違う絶対的な意思の力だった?
これは、言葉通りの可能性も否定できませんわね……
とすれば、まさに私にとっては、天命とも言うべきチャンスですわ。
考えた方との対決を考えず、そのままぶつければよいのですから。
それに、役立つモノも召還されているのならば、是非とも手に入れたいですわね。
ですが、念のために、仲間に加わる人や敵対心を見せずに合流を拒否する人
に対しての注意も必要ですわ。
そう、利用できるものは、何でも利用しませんとね?



【月夜御名狭霧】
【所持武器:多数?】
【現在位置:西の森の小屋へ移動中】
【スタンス:反抗者を増やし主催者へぶつける。 モノの確保】
【備考:各地で得た道具を複数所持】




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