128 夢

128 夢


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姉様と話をしていた。
恋の話だった。
「大好きな人がいると、とても幸せな気分よ」
複雑な表情を浮かべていたけれど、きっと微笑んでいたのだと思う。
「今はもう、会えないけれど」
その目には涙が滲んでいた。
目尻を擦って、くすりと笑った。
「貴女も恋をすれば解るわ」
姉様はそう言った。

姉様、今、私があの方を慕うのは恋でしょうか?
でも、幸せ?
幸せよりも、心が苦しい。
涙が、止まらない。



…楽に、なりたい。



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126 黒い心 冷えていく心 慕う心
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ユリーシャ
132 午後六時の素描